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【看護師必見】鎮痛剤の種類と使い方

こんばんは。みなさんは、「痛み」を味わったこと、ありますよね?病院や自宅、施設などで療養されている方は、様々な痛みや苦痛、不快感と日々戦っています。特に手術後の患者さんや癌と闘っている患者さんは、創部痛や癌性疼痛などに日々辛い思いを抱えていると思います。

おそらく入院中の患者さんにはテンプレートで疼痛時指示薬が入っていることが多いと思いますが、きっといくつかの薬剤が挙げられていると思います。でも、鎮痛するのになんでこんなに種類があるのか?何が違うの?と疑問に思ったことはあるでしょうか?また、この前の患者さんはこの薬剤を投与したら痛みがすぐなくなったのに、この患者さんには全然効かないな?という経験もあると思います。

そこで今回は鎮痛剤の種類やそれぞれの特徴などを踏まえておさらいし、薬剤に対する理解を深めつつ、適切な薬剤選択をできるようになりましょう!!

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苦痛を取るうえで大切だと思っていること

まず鎮痛剤の話をする前に、わたしの思う疼痛コントロールについてお話します。

わたしは現在集中治療室に勤務しており、そこでは手術後の患者さんや全身状態が悪く挿管をしている患者さんが多数います。おのずと疼痛コントロールや除痛が必要な場面が増えていきます。

疼痛は循環動態への影響やストレスホルモン増加にともなう様々な悪影響がありますので、アレルギーや現病歴により使用できない場合を除いで、わたしはすぐに鎮痛剤を使用します。

しかし、我々看護師は機械ではなく一人の人間です。みなさんは風邪を引いたり体調を崩したりしたときに、家族や友人、恋人がポカリを買ってきてくれたり、おかゆを作ってくれたり、入院中にお見舞いに来てくれたり「大丈夫?」とそばにいてくれたり、そういった温かみに救われたことはないでしょうか?一人暮らしを始めて間もないころに体調を崩すと、なかなかメンタルにこたえた人もいると思います。

すみやかに疼痛を取り除くためには、どうしても薬剤の力が必要となることが多いですが、それでも私たちが患者さんに提供できる温かみまごころなどを忘れてはいけません。そばにいるだけでもいいかもしれません。おなかをさすったり共感したりするのもいいかもしれません。患者さんに寄り添った看護ができるといいですよね。

さて、ここからは今回の本題である鎮痛剤についての解説をしていこうと思います!

鎮痛剤の種類

鎮痛剤にはたくさんの種類があります。ずらっと種類別に列挙してみますね。

オピオイド鎮痛薬

  1. フェンタニル(静脈注射、PCA、硬膜外麻酔)…即効性が高い、モルヒネの100倍鎮痛、腎機能への影響が少ない、腸蠕動障害が起きやすい
  2. モルヒネ塩酸塩(静脈注射、筋注)…作用時間が長い、血圧低下を起こしやすい、腎障害患者では効果遷延

鎮痛効果が高く、術後疼痛コントロールだけでなく挿管患者の除痛などにも用いられます。

クリティカル領域以外では上記の貼付薬などのほか、トラマールやオキシコドンなどの内服薬を癌性疼痛のレスキューなどにも使いますね。

また、トラムセットという合剤もあります。トラマールと後述のアセトアミノフェンを合わせたトラムセットとい薬剤も存在しています。アセトアミノフェンやNSAIDsでの鎮痛効果が得られない場合などに使用されますね。

麻薬拮抗性(非麻薬性)オピオイド鎮痛剤

  1. ブプレノルフィン…(静脈注射、皮下注射、座薬)…モルヒネの50倍の鎮痛、天井効果がある、モルヒネと同時投与すると鎮痛効果減弱
  2. ペンタゾシン(静脈注射、経口)…モルヒネなどと同等の効果、天井効果がある、モルヒネと同時投与すると鎮痛効果減弱、離脱症候群が起きやすい

日本では麻薬の取り扱いが厳しく、より扱いが容易な非麻薬性のオピオイドがよく使用される背景があります。一方でせん妄リスクが高いことなどからクリティカル領域での使用は難しい場合もあります。

NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)

  • ロキソニン(内服)
  • ロピオン(静脈注射)
  • ボルタレン(座薬)
  • セレコックス(内服)

これらすべてNSAIDsと呼ばれる薬剤です。軽度から中等度の鎮痛効果が得られます。
作用機序として、細胞障害に伴う炎症反応促進物質であるプロスタグランジンを生成する過程を抑制することで抗炎症反応を起こし、鎮痛効果が得られます。

NSAIDsは、胃粘膜保護機能も低下させるため、胃腸障害や消化管出血のリスクがあります。よって、処方時にはPPIという胃薬も一緒に処方されているかどうかを確認しましょう。
セレコックスは、胃粘膜を支配するCOX1を除外し、COX2という炎症反応に強くかかわるほうに選択的に作用するため、胃腸障害が起きにくい薬剤です。
*COX(コックス)を選択(セレクト)するからセレクト+コックスでセレコックスなのでしょうか?

また、アスピリン喘息の人は使用禁忌となります。注意しましょう。

先ほど出てきたプロスタグランジンにより腎臓の血流が調整されるため、それを抑制することで腎機能障害を引き起こす可能性があります。覚えておきましょう。

アセトアミノフェン

  • カロナール(内服)…200㎎や500㎎など
  • アセリオ(静脈注射)…1000㎎
  • アンヒバ(座薬)…200㎎

これらは解熱・鎮痛薬というくくりに分類されます。先ほどのNSAIDsの一種であるアスピリンと同等の解熱・鎮痛効果があるといわれています。しかし、抗炎症作用はありません。

アセトアミノフェンの作用機序は、実はよくわかっていないそうです。しかし、比較的安全性が高くよく使用される薬剤なのでびっくりですよね。

この薬剤にも副作用はあり、大量に使用することで肝機能障害を引き起こすため注意が必要です。内服薬や点滴では容量が違うため、それぞれの量を確認し、1日の投与上限を守る必要があります。アセトアミノフェンは4000㎎/日を超えないようにし、長期投与では1500㎎/日以上は肝障害を引き起こすリスクがあります。

まとめ

たくさんの薬剤が出てきましたがよく使っている薬剤がちらほら出てきたと思います。また、一般病棟や在宅などではさらに様々な貼付薬なども使用しているため、とてつもない量の薬剤を知っておかなければなりませんよね。そんなとき、このブログで、簡単に振り返っていただけると幸いです。

次回以降では鎮静剤の種類や、疼痛の評価方法なども掲載できたらなと思いますので、ぜひまたいらっしゃってください。

お疲れさまでした。

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